元仮設ウイルス学研究室

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2019.4をもちまして大学を退官いたしました
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2011.08.14 Sunday

マラリアをやっつけろ

泳いでマラリアを撲滅せよ
 12月3日に全世界で水泳をしてマラリア対策への関心を盛り上げようということ。



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2005.12.28 Wednesday

日本でレベル4は稼働できるか?

 危険な病原体を取り扱う施設にはレベル4までのランクがある。レベル3までは殆どの大学研究機関が保有しており、よく利用されている。しかし、ラッサ熱、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱などの病原体はレベル4の施設で扱うと定められており、使用可能なレベル4施設を保有しない日本の研究者は外国での研究を余儀なくされている。また、疑い患者の診断は外国に委託せざるを得ないのが現状である。
 危険度の高い病原体による感染症がいつ流行してもおかしくない。また、他国から生物兵器が使用されたり、病原体を用いたテロの可能性も否定できない。そのような懸念からも、多くの先進国はレベル4の実験室を保有し、研究や検査などを常に行っている。日本も国立感染症研究所が同レベルの施設を保有しているが、住民の反対で一度もレベル4の病原体が扱われたことが無い。今般、SARSウイルス、ニパウイルス、高病原性トリインフルエンザウイルスなど、かなり強面の病原体が新規に出現しており、レベル4施設の使用は避けられない現状にある。
 この度、総合科学技術会議(議長・小泉首相)は同施設の稼働に向けた条件整備に取り組むことを決定した。
 病原体の封じ込めレベルは人への感染性、病原性の強さ、施設保有国に存在するか否か、ワクチンで予防したり、治療薬・治療法があるか、外に出た場合に根絶が容易か、あるいは広がりやすいか否かなど色々な要素で決められる。
 レベル4の病原体は取扱者に対する危険性が非常に高いだけではなく、絶対に外に漏らしては行けない病原体でもある。したがって、地震で密閉構造が破れるようなことがあってはならないし、万全の防火対策をとらなくてはならない。また、戦争や紛争、テロで施設が攻撃を受ける可能性も考えなくてはならない。保存している病原体が持ち出されないように完全なセキュリティも必要である。見方によってはレベル4の施設を保有し稼働させるということは核兵器を保有しているか、それ以上に匹敵する。そのような意味ではレベル4の施設を持たせたくない国というのはあるかもしれない。
 感染研所有のレベル4施設は建造から20年以上を経ており、立地条件も含めて新規施設の建造が望ましいと考えられる。また、レベル4病原体の多くはヒトのみならず他の動物が感染・保有することも考えると、獣医学領域の研究者も遠慮無しに使える施設であってほしい。さらに、地震、火災、戦争・紛争などで施設が使えなくなることを想定すると、2つ以上の施設が異なった場所に必要になるだろう。最も重要なのは国民の絶大なる理解と支援であることは言うまでもない。

2005.12.17 Saturday

毎日放送のBSE対策法はおかしくない?

家庭の調理では異常プリオンを失活できない!
 毎日放送の「知っとこ!」という番組(12/17放送分)で、米国産牛肉の安全性に関する解説がありました。解説の中で130度以上の温度で1時間以上加熱すると、異常プリオンの感染性が失われると説明してました。これはあながち間違いではありませんが、説明が不十分です。130度以上というのは、密閉された空間の空気を完全に取り除いた状態で水を沸騰させたときの温度です。このときの圧力は約3気圧あります。我々が、住んでいる地上の気圧は1気圧で、水の沸騰する温度は100度で、どれだけ加熱しても100度以上にはなりません。

オーブンで調理しても異常プリオンはやっつけられない
 番組の解説が犯した完全なミスは”ハンバーグをオーブンで130度以上に加熱して異常プリオンの感染性を失わせる”というくだりです。オーブンの内部は一気圧ですからハンバーグに水分がある限り、内部が100度以上になることはありません。水分が完全に蒸発すれば温度は上昇し、脂肪分の沸騰点まで上げることは可能でしょう、脂肪分が完全に蒸発すると更に温度は上昇し、蛋白質の分解(焦げるということ)が起こるでしょう。しかし、それはもうハンバーグとは呼べません。

加熱滅菌法の実際
 代表的な加熱滅菌法には火炎滅菌、乾熱滅菌、湿熱滅菌(高圧蒸気滅菌)があります。火炎滅菌とは燃やしてしまうことで、誰でも理解できると思います。乾熱滅菌とは160-200度で2時間前後加熱する方法で、圧力は関係ありません。高圧蒸気滅菌は前述したように、空気の無い空間で水を沸騰させ、高圧・高温で滅菌する方法です。通常、高圧蒸気滅菌法は2気圧、121度、20-30分間で行います。乾熱滅菌法に比べて低い温度で短時間に行えまる効率的な加熱滅菌法です。この条件で全ての細菌やウイルスなどの微生物が滅菌できますが、異常プリオンは熱に対して強い抵抗性を示します。高圧蒸気滅菌では圧力を3気圧まで上げて、130度以上、1時間以上の処理が必要です。このような圧力で加熱できる家庭用圧力釜はありませんから、家庭の調理では異常プリオンの感染性を失わせることは無理なのです。ちなみに、異常プリオンは蛋白質の一種でありますが、構造的に極めて安定なので、熱、紫外線、放射線、化学物質などの環境因子に対して抵抗性があるのです。したがって、あらゆる滅菌消毒法に強い抵抗性を示します。

以上のことから、毎日放送は完全に嘘つきとはいえないが、生命に関することで一部間違った対策法を紹介した。このような大事なことは専門家の監修を受けるべきです。

 まさに「知っとこ!」ならぬ「知ったかぶり!」といえるのではないでしょうか?ただちに訂正すべきだと思います!

2005.12.14 Wednesday

西ナイルウイルスもお忘れなく

西ナイル熱は新興感染症である
 西ナイル熱は西ナイルウイルスの感染が原因で起こる熱性疾患ですが、時に無菌性髄膜炎や脳炎を併発します。最初に発見された地域の名前から西ナイルウイルスと命名されました。このウイルスの存在はアフリカ大陸とユーラシア大陸では確認されていましたが、新大陸やオーストラリアには存在しないとされていました。ところが、1999年に北アメリカ大陸東海岸でヒトやトリの感染が初めて確認されました。その後、アラスカ州とハワイ州を除くアメリカ合衆国全体とカナダに広がり、今や中南米にまで及ぼうとしております。おそらく、西ナイルウイルスは新大陸にはもともと存在していなかったと思われますが、1999年を境に何処からか何らかのルートで侵入したものと思われます。このように新たに発生した感染症を「新興感染症」といいます。

節足動物媒介性の人獣共通感染症でもある
 西ナイルウイルスは多くの蚊類が媒介します。蚊などの昆虫類で伝播するウイルスを「節足動物媒介性ウイルス」あるいは「アルボウイルス」といいます。また、種々の動物に感染できることから、一旦侵入すると野鳥や野生動物と蚊の間で感染環が成立してしまい、狂犬病と同様に根絶することは不可能になります。このように、ヒトだけではなく他の動物にも感染して存続する感染症を「人獣共通感染症」といいます。

残念なことにワクチンと治療薬は無い
 米国CDCのHPを見ますと、2005年の米国におけるヒトの症例数は2775で、1159人がの無菌性髄膜炎もしくは脳炎(42%)を併発しております。また、98人(3.5%)の方が亡くなっております。この病気は死亡率が高く、無菌性髄膜炎や脳炎を発症しやすい特徴を持っています。現在、ヒト用のワクチンはまだ認可されておらず、抗ウイルス剤のような有効な治療法もありません。ウマ用のワクチンは米国で認可されているようです。米国はもとより、日本でも試作ワクチンは完成しており、安全性や有効性の検討が行われており、近い将来に認可されると思われます。

日本ではどうか
 幸い、日本には西ナイルウイルスは存在しておりませんが、ウイルスの宿主域が広いことから考えて、日本に生息する蚊や鳥類、動物種でも伝搬や感染・増殖が可能であると思われます。つまり、ウイルスが侵入すれば、わが国でも米国と同様の西ナイルウイルス感染症の流行が起こり、土着し得るということです。わが国へのウイルス侵入の可能性としては、船舶や航空機の中にウイルスを保持した蚊が紛れ込んで侵入、ウイルスに感染した人が国内で蚊に吸血されて広がる、あるいはその人が献血または臓器提供をして輸血や臓器移植で広がる、輸入動物、鳥類がウイルスを持ち込む、船舶に紛れ込んだネズミなどの動物が持ち込む可能性などがあります。これらに関しては徹底した検疫が行われておるようです。しかし、完全、十分であるか否かはわかりません。また、渡り鳥や密輸された動物・鳥類から侵入する可能性は否定できません。これらに関しては検疫官もお手上げです。

日本人にも西ナイル熱患者が発生!
 勿論、米国内での感染でありますが、1人の日本人が国立感染症研究所の精査で西ナイルウイルス感染と確定診断されました。この件については報道で周知されております。さらに、ウイルスに感染していた人が一人いるらしいのですが、その方は既に完治しており、正式に報告されていないようです。つまり、正式には1人であるが、非公式分も入れると2人の患者が発生したことになります。さて、これは氷山の一角なのでしょうか?実態はどうなっているのでしょうか?
 海外からの帰国時に発熱していたり体調が思わしくない方は、ぜひ空港の検疫官に相談して下さい。精査した後に親切に結果を知らせてくれます。彼らを邪険にしないで下さい。
 また、「そういえば、あの時熱がでた」という方で、調べてみたい、あるいは調べても良いという方は是非調べさせて下さい。体の中にウイルスはいなくても、抗体が残っているので、感染していたかどうかがわかります。ただし、少し血液を採らせて頂きます。また、これは完全なボランティアです。宜しくお願いします。m(..)m

2005.12.01 Thursday

感染症関係

12/1
パキスタン、下痢症と肺炎のアウトブレイク
大地震被災地の避難所では、劣悪な衛生状況、低栄養状態、不十分な防寒対策などにより、感染症が大流行する兆しが見え始めた。

エボラウイルスの自然宿主もコウモリか
 近くネーチャー誌に掲載される論文によれば、無症状のコウモリ三種からエボラウイルスの抗体や遺伝子が検出された。
 エボラウイルスはヒトに感染すると致死率が非常に高いが、ウイルスが宿主を絶滅させるほど致死率が高いと、ウイルスそのものも存続できなくなる。感染しても宿主は軽症か無症状で、持続感染や潜伏感染し、他の未感染宿主に容易に伝播できることがウイルスにとって本来の自然宿主として都合がいい。
 ちなみに、SARSコロナウイルスもコウモリが自然宿主であると示唆するデータを中国の研究チームが発見した。当初はハクビシンという動物が宿主だと思われていた。
 また、ニパウイルスもコウモリが宿主である。オーストラリアで、ウマを世話していたヒトが原因不明の脳炎で死亡した事例で分離されたウイルスがコウモリを宿主とすることがわかった。このウイルスはヘンドラウイルスと命名された。次にマレーシアのブタを多頭飼育する地域で原因不明のヒトの脳炎とブタの肺炎が大発生し、分離されたウイルスがニパウイルスと命名された。ニパウイルスの自然宿主も豚舎近くのジャングルに生息するコウモリであることが明らかになった。ヘンドラウイルスとニパウイルスは同じ仲間のウイルスであることがわかり、ヘニパウイルスと総称されている。カンボジアやバングラデシュでも見つかっているので、この種のウイルスは東南アジアに広く分布すると思われる。ヒトの感染例が少ないのは、自然宿主が野生動物なので、ヒトとの接点が少ないためだと思われる。もっとジャングルを切り開いて、ヒトと自然の交流が深まれば、新しい怖い感染症がじゃんじゃん出現するかも知れません。
 さらに、狂犬病ウイルスの仲間もコウモリが宿主である。昔、コウモリが住んでいる洞窟に犬を入れたオリを放置した所、やがて犬は狂犬病を発症したという報告がありました。また、中南米ではウシを広野に放牧しておくと、一部のウシが狂犬病様症状を呈して死亡するということが起きます。これは吸血コウモリが吸血時にウイルスを伝播したためです。吸血コウモリは吸血鬼のように血を吸うのではなく、鋭い歯で皮膚を傷つけ、流れる血を舐めるのです。
 そして、世界を震撼させているトリインフルエンザウイルスは、ニワトリを死滅させるほど病原性が強いが、野生のカモでは殆ど重症にならない。高病原性トリインフルエンザウイルスと野ガモはベストマッチといえます。
 HIVはヒトに感染してエイズを引き起こし、やがて感染した100%近くの宿主(ヒト)を殺してしまうので、HIVとヒトの関係はベストとはいいがたい。おそらく、HIVがヒトを宿主とする歴史が浅く、何百年、あるいは何千年後には、もっとマイルドな感染をするかもしれない。もし、いまが石器時代なら人類はHIVに滅ぼされていたかもしれない。

2005.11.30 Wednesday

鳥インフルエンザなど

11/30
パキスタン、クリミアコンゴ出血熱 (CCHF)に注意
CCHFはウイルス性で、アフリカ、中近東に土着する致死率の高い病気です。家畜などが感染して、ダニを介して広がりますが、直接でも感染します。
11/25の情報では、パキスタンではそれまでの6週間で5人が死亡しています。死亡例の中には医師1名も含まれており、病院内感染が起こったものと思われます。約40人の患者がカラチ市内の病院で治療を受けています。患者の体液(特に血液)から感染するので医療従事者は注意を要します。
有効な治療法、ワクチンはありません。

トリインフルエンザ、あれこれ
ヴェトナム:11/14に15歳男性が発症、現在は回復して退院。病因はH5N1インフルエンザウイルス。2004年12月から66例の症例が発生し、その内22例が死亡した。

インドネシア:30地域中23地域でトリインフルエンザが確認されている。大津波で被害を受けたAceh州でもH5N1によるトリの感染が確認された。

スーダン、黄熱
黄熱病の流行がスーダンで発生。確認患者数491例。死亡例126が記録されている。30%近くの患者が15歳以下。致死率は26%弱。有効な治療法はないが、優秀なワクチンがある。
黄熱病は西ナイル熱ウイルス、日本脳炎ウイルスおよびデングウイルスと同じ科に属するウイルスで、ネッタイシマカが媒介する。森林(自然界)では別の蚊がサルに媒介する。
黄熱病はワクチンで予防可能。希望される方は出国する一週間以上前にワクチンを接種したほうがよい。一度接種すると、予防効果が長期間残ります。ワクチンは検疫所に相談して下さい。

ベネズエラでも黄熱が流行しています

野鳥の駆除
11/25、ヴェトナム・ホーチミン市ではハトなどの野鳥に対して毒殺による駆除を開始した模様。
理由はトリインフルエンザの脅威を最小限にするため。しかし、むやみに野鳥を殺すのはいかがなものか。

中国はトリインフルエンザ対策のために、ヴェトナムに18万ドルの無償供与を行った。

中国でヒトのトリインフルエンザ大発生は「?」
WHOからインフルエンザの専門家として中国に派遣された日本のウイルス学者は、あるパーティーで、中国ではヒトのトリインフルエンザ死亡例が300以上あるのに隠蔽している旨のスピーチを行ったようだ。
5人の研究者が拘束され、事実を公表しようとするものは処罰されるとも述べたようだ。
この件について、発信元はすぐに誤報と撤回した。
後日、発言者がこの件について同じ発信元にコメントした。中国にとどまらず、流行地域における患者発生数は公式の発表よりも多く発生していると考えるのが妥当であると述べている。調査した地域で収集した非公式なうわさの一部について言及したが、真偽は明らかではないとも述べた。会議に同席したドイツの学者はイスラエルの新聞に発言者がそれらのデータを含む中国語の表を示したとコメントしている。

2005.11.18 Friday

鳥インフルエンザいろいろ

11/18午後
ベトナムで新たな鳥インフルエンザウイルス発見
 いわゆる高病原性鳥インフルエンザウイルスとして恐れられているのはH5N1型であるが、H3N4およびH4N5型がトリから分離された。これらの亜型のウイルスはトリに対して致死的な感染を起こすが、H5N1型よりは病原性が弱い。ヒトへの感染性は不明であるが、新しい亜型とH5N1型が同じトリに同時感染して遺伝子の組み換えが起こりH5N4、H5N5、H3N5、H3N1、H4N4、H4,N1などの亜型が発生する可能性がある。

中国では流行の監視及び対応を強化
 中国北西部に位置する新疆(しんきょう)の複数の養鶏場から送られてきたサンプルに高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1が検出されたことを受けて、流行が起こった地域に隣接する養鶏場のニワトリ30万羽余りが殺処分され、鶏肉マーケットも閉鎖された。この地域では更なる拡大を防ぐためワクチン、防護服、消毒薬などを準備した。
 中国東部に位置する安徽(あんき)省でも流行が確認され、家禽約13万羽が殺処分された。
中国南西部に位置する広西族自治区(旧広西省)ではハイリスクグループ(高齢者、小児、医療従事車、養鶏業者など)へのワクチン接種を開始した。

インドネシア政府、トリの処分に苦慮
 東南アジアでは個々の家で少数のニワトリを飼育することが一般的で、総数は数億羽ともいわれている。インドネシアではこのような「裏庭養鶏」への対応に苦慮している。禁止して全て殺処分すべきか、全てにワクチンを接種すべきか。先進国の経済支援があれば、経済的補償して全てを処分することができる。

ルーマニアの鳥インフルエンザ
 Caraormanで死亡したトリからインフルエンザウイルスが分離された。先週に近隣地区でも家禽の大量死が報告されている。また、多数のハクチョウも死亡している。

2005.11.18 Friday

鳥インフルエンザいろいろ

11/18
中国の鳥インフルエンザ
中国衛生省は鳥インフルエンザウイルス感染患者が3例確認したことを報じた。
1例は安徽省在住の24歳女性で、11月10日に死亡。
湖南省在住の12歳の姉と9歳の弟の兄弟は、検査でH5N1型株陽性と確認され、姉は11/10に死亡。

中国政府は国内で飼育されている約10億羽の家禽水禽類へのワクチン接種を計画している。WHOの調査チームが現地入りした。

2005.11.17 Thursday

インフルエンザいろいろ

中国の情報があいまい

中国は
家禽における流行
野鳥の調査結果
ヒトの症例
を正確かつ詳細、リアルタイムに公表すべきである

中国には能力がないのかもしれない
それならば、WHOなどに専門家派遣を要請すべきである

11/14
ベトナム:ハノイでH3N0型鳥インフルエンザで43歳男性が死亡(H3N1の誤りか?)
北朝鮮:2005年初期に鶏舎で鳥インフルエンザ流行あり。21万羽のニワトリを処分。
中国:北東部でH5N12型鳥インフルエンザが流行、250万羽を処分。(Nは1から9型までなので、12型というのはアヤシイ)
クエート:死亡した野生のフラミンゴからH5N1を分離。輸入されたハヤブサからH5N2が分離された。
タイ:11/11、バンコックで18ヶ月の男児が発症、H5N1型ウイルスが分離された。男児は入院加療中で、快方に向かっている。男児の自宅では闘鶏用のニワトリと普通のニワトリが飼われており、いずれも発症死亡している。男児の祖母も発症しているが、原因は確認中。
11/14、患児の祖母の検査の結果、通常のインフルエンザで鳥インフルエンザ感染ではなかった。患児は回復したが、3週間は病院内に隔離する。
11/15中国では家禽にワクチン
中国では家禽の間でインフルエンザの広がりが止まる様子を見せず、依然拡大傾向にある。中国政府はトリ用のワクチンを全ての養鶏業者に無償提供している。
日本ではヒト用はおろか、ニワトリ用のワクチンもない。業者が外国で製造されたワクチンを輸入して用いることも禁止されている。その理由として、(1)ワクチンの安全性、有効性が確認されていない(ワクチンに感染性が残っていてそこから流行することも考えられる)。あるいは、(2)ワクチンを打つことによって、自然感染による免疫とワクチン免疫が区別できなくなり混乱を来すことなどが考えられます。詳しくは農林水産省のHPをご覧下さい。

ヒト用の現行ワクチンは不活化ワクチンです
 一部の報道では、現行のインフルエンザワクチンはウイルスを弱めて製造していると述べているが、わが国ではそのようなワクチンは用いられておりません。
インフルエンザワクチンは全て不活化されております。ちなみに、H17年度のワクチン株はインフルエンザウイルスA型に対しては、A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)株と、A/ニューヨーク/55/2004(H3N2)株、インフルエンザウイルスB型に対してはB/上海/ 361/2002株を用いて製造されています。すなわち、日本のインフルエンザワクチンはA型インフルエンザウイルスとB型インフルエンザウイルスの感染を予防するワクチンです。詳しくは国立感染症研究所のHPをご覧下さい。
http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/

ヒトの鳥インフルエンザウイルス感染が中国でも確認された
患者は9歳、男児、湖南省在住。抗体検査でH5N1ウイルス抗体が検出された。
本症例が中国における第1例目のヒトの鳥インフルエンザ感染症例となる。
また、遼寧省では疑い例が一例報告されており、患者は30歳女性で入院加療中。患者は飼育していたニワトリが相次いで死亡した後に高熱を伴う重度の肺炎を発症した。

11/15ベトナム、トリの飼育と売買の禁止
主要な都市圏でのニワトリの飼育と売買が禁止される。

11/16日本・沖縄、ワクチン予約殺到
インフルエンザワクチンの予約が殺到して、一部の医療機関では年内の予定は一杯。

 世界的な鳥インフルエンザ騒ぎが影響していると見られるが、現行のインフルエンザワクチンは鳥インフルエンザH5N1には対応していないので注意が必要である。
 また、通常のインフルエンザの流行を効率的に抑えるという保証もない。ヒトに感染するインフルエンザウイルスはH抗原の1,2および3型とN抗原の1および2型の組み合わせで亜型が決定されるが、同じ亜型でも株によって若干抗原性が異なる。過去の流行や世界の流行状況から推察して、流行するウイルスの抗原性を予測し、それに近い株でワクチンを製造する。予測が外れると昨年のように効果が低いが、一昨年のように高い効果が認められることもある。さらに、ワクチンには副作用がある。副作用と効果を天秤にかけて判断してほしい。
国立感染研のHPに詳しい説明がなされている。http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/

鳥インフルエンザ流行の捉え方
ある食品会社のHP(http://www.ise-egg.co.jp/influenza/)ではバイオテロの可能性を示唆しているが、現段階ではなんの根拠もない。現在は農水省の指導で表現を変えております。
また、HPを見る限り、この食品会社は非常にまじめに取り組んでいると思われます。

2005.11.15 Tuesday

HIV感染して治癒!

 HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると、免疫を促進するリンパ球が破壊されて免疫不全状態(エイズ)に陥り、様々な感染症を合併して死に至る。感染したHIVはリンパ球の染色体に組み込まれるので、一度感染する。したがって、ウイルスを体から完全に排除することは困難である。治療薬はあるが、根治には至らない。ワクチンは世界中で開発中である。
 最近、英国でHIV感染を宣告された男性が、1年後に再検査した所、HIV検査でネガティブと診断された。男性はエイズ治療薬の投与を受けておらす、麻疹やインフルエンザのように自然に治癒したと考えられる。
 これまでにも、長期間生き延びる例はあるが、ウイルスが消失して完治した例は珍しい。この現象が真実なら、男性が感染したウイルス株と男性自身、および診断を受けてから今日までに摂取した栄養補助食品を徹底的に調べることによってHIV感染症の根治療法を見つけ出すきっかけになるかもしれない。

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