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2019.08.08 Thursday

EVが普及しないわけ

EVは車両の方向から見ればゼロエミッションということになる

地球温暖化の元凶は大気中の二酸化炭素濃度の増加だ

基本的に二酸化炭素を出さないEVは将来の理想的な車両

EVが市販されてから可也経つが、HVのように普及が進まない

普及しない理由は多岐にわたる

一番は車両価格の下がり方が緩慢だ

ガソリン車なら東京ー大阪(500ー600キロ)を無給油で走りきれない車はない

これをEVでやるには相当な電池を積む必要がある

電池のコストがネックになっているのだ

1000万くらい出せば実現するだろう

ニッサンのリーフでカタログ数値は458km(WLTCTモード)だ

7-8がけで考えて320ー366km

御殿場あたりで電欠か?

車両価格は416万円

次の理由は充電問題

ガソリンであれば50ー60リットル給油するのに5分かからない

EVなら30分で60-70%くらいか

満充電するなら数時間

まだまだ給油には勝てない

充電方法には色々ある

メーカーによって異なりプラグ形状も異なる

メーカー各社が統一規格を策定し、充電ステーションを石油会社と共同出資して設置すれば「あっ」という間に広まる

特にホテルやマンションは設置を義務化する

路面からの無接点充電があると便利だ

幹線道路、高速道路に設置すれば航続距離が伸びる

制限速度を大きくオーバーしていると充電されない仕組みを付随させてスピードオーバーを抑止する

外国にはトロリーバスや電車のように走行しながら外部電源を取れる高速道路があり、トラックなどで利用されている






今後の電動車の普及

2019年8月、富士経済は電動車(EV、PHEV、HV)のグローバル市場の調査結果と今後の予測を発表した

本調査では、いずれの電動車も売り上げを伸ばすが、とりわけEVの伸び率は大きいと予測している

今後、中国は自動車売り上げが最も伸びると考えられている

一方、その中国では化石燃料車による大気汚染の増悪も危惧されている

そのため、中国政府は電動車の普及を強く推し進めている

中国での電動車、特にEVの販売が5ー6年で10倍近く伸びると予測されている

対して、日本での電動車販売台数の伸びはどうか?

すでに年間120万台以上も普及してしまったHVの伸びは僅かであるが、EV、PHEVいずれも10倍近く伸びると予測されている

とはいえ、その数字自体は中国の十分の一もない

中国の大きな数字は充電問題や膨大な電池需要、発電所による大気汚染問題を解決した上で実現することはいうまでもない

HVと異なりEV、PHVはコンセントから充電して走行する

特にEVは外部電源に100%依存する

つまり、供給される電気がどう発電・送電されるかで温暖化ガスの排泄量が決まる(油井からクルマ:W2Wの考え方

ノルウェーなどは殆どが水力発電なのでEV化することで自動車からの温暖化ガス発生はゼロに近い

同様に殆どが原子力発電のフランスもEV化の効果は高い

一方、中国やインドは古典的な火力発電、とりわけ石炭による火力発電の割合が70%以上なので例えEV化しても二酸化炭素排泄量(中82, 印96g/km)を激減できない(ガソリン車:132g/km)

我が国は石炭火力の割合が30%程度なのでEVの二酸化炭素排泄量(59g/km)は中国インドの70〜60%程度に収まる

ちなみに外部電源に依らないHVの排泄量(約70g/km)は中国やインドのEVよりずっと少ないのだ

つまり、現在の中国インドはEVを普及させるよりHVを普及させた方が効果的なのだ

また、タイは排泄量で見るとEVとHVの間に大差はない

車両価格や充電施設のことを考えると、タイではHVに軍配が上がる


EVを普及させて自動車からの温暖化ガス排泄を抑えるには発電方法を見直す必要がある

ノルウェーや仏のように全てをグリーン or 原発にするとEV化は最も効果的だが、現実的には超高効率発電の研究開発と普及だろう

HVもガソリンや軽油を使わないでバイオ燃料を使えばゼロエミッションにすることは可能だ

水素を燃料にする燃料電池車は表面的にはゼロエミッションだが、水素の製造に化石燃料、あるいは化石燃料からの電力を使えば厳密にはEV同様にゼロエミッションとはいえない

2019.10.17 Thursday

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