元仮設ウイルス学研究室

ようこそ、シマナイチャーのホームページへ
2019.4をもちまして大学を退官いたしました
大学のサーバーにホームページを移設しました
一部専門的内容を含みますが、日常の一般的内容にシフトしています

<< September 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

<< 新大陸における新コロナウイルス感染症の流行実態 | TOP | あまり大声では言えないけど >>

2020.04.24 Friday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


| - | - | -
2020.04.04 Saturday

新型コロナウイルスの感染経路と予防

コロナウイルスの感染経路ですが、主に急性期患者の上気道から会話、咳やクシャミなどで発生する飛沫、及び汚染した物体の表面等を介した接触感染と言われていますが、合衆国NIH/NIAIDはエアロゾル(飛沫核)による感染経路(空気感染)の可能性を示唆しました.

粒子径が大きい(5μm以上)飛沫は発生後速やかに落下します.(マスコミによっては1mmと記述してますが、もっと小さい)

ところが、径が小さい(5μm以下)粒子(飛沫核、エアロゾル)は空中に長時間浮遊し、かつ遠くに到達できます.

イメージとして、熱い飲み物の表面を光にかざしてみると湯気の粒子が見えますが、あのくらいの大きさです.

たとえ長時間浮遊できたとしても、病原体が短時間で感染性を失う(死ぬ)なら問題ないのですが、既に報告(報道)されているようにコロナウイルスは中々感染性を失わないので飛沫核でも感染(空気感染)することが考えられてました.

飛沫核は飛沫粒子と同様の過程でも発生するし、発生時は飛沫に近い粒子径であっても、蒸発により径が小さくなって飛沫核に変わることも考えられます.

飛沫感染と空気感染、どのようにして防ぐことができるか?

飛沫粒子は速やかに落下しますから、発生源から(最低1m)離れることで接触を防ぐことができます.どうしても近づかなければならない医療スタッフや介護士、タクシー運転手、役場の受付係などはマスク(サージカルマスク)をつける.

対して、飛沫核は小さい上に、長時間空中に浮遊しているので発生源から離れても感染してしまう可能性があります.

ただし、距離をとると拡散によって空中の飛沫核濃度は下がりますから距離も効果はあります.

また、離れていてもマスクで防御する必要がありますが、通常のサージカルマスクでは通過してしまうので効果がありません.

飛沫核には高機能マスクを使う必要があります.アメリカの基準でN95(Nは耐油性なし、95は飛沫核をほとんど除去できる)という規格があります.所謂N95マスクというもので、一般には販売されてません.

病院や研究室ではN95マスクを装着し、ゴーグルや帽子、ガウン、オーバーシューズ、手袋などで武装し(バリアプリコーションという)、部屋を出入りする度に脱ぎ捨てたり、きたりを繰り返す煩わしさがあります.

飛沫核感染が起こりやすい部屋では、換気装置にHEPAフィルターを組み込んで飛沫核(エアロゾル)を取り除いて排気し、その分清浄な空気を取り入れて感染を防御してます.

では一般ではどう防御するか.一番簡単なのは「君子危うきに近寄らず」です.

あなたが君子でない場合や、どうしてもという場合は、屋外で風上に立つ、室内であれば窓を開けて飛沫核を拡散する.あるいは清浄機で室内の空気をろ過することです.

ただし、空気清浄機にHEPAフィルターが使われているものでないと飛沫核は取り除けません.ちなみに、ナ●イーとかプ●ズマ何とかと言われる機能は効果がありません.●ラッシュストリーマーという放電でイオン化した空気の分子で殺菌するシステムは或る程度の効果が認められている.

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンターで実際にインフルエンザウイルスを空中に散布して効果を試した研究結果が公開されてます.

塩素系の殺菌成分やオゾンを発生するタイプに関しては効果がありそうですが、実際に空中にウイルスを散布して実験したデータがないのでわかりません.

タクシーはどうすればいいか.

前席と後席(客席)の間にアクリル板で壁を作る.

HEPAフィルター付き空調を車内に設置する.

客が降りたら、一旦締め切って空間消毒を行う.

現金の受け渡しを止め、キャシュレスにする.

紫外線は有効です.おまけに、空気はもちろん水中や物体の表面にも効果があります.紫外線のエネルギーが強ければ強いほど、照射に時間をかければかけるほど有効ですが、人体にも有害です.

水の中のロタウイルスなどを殺せる超強力な紫外線ランプがあるのですが、空気にも応用できるか否かはわかりません.空気循環(清浄)システムに組み込めば人体には無害なので使えるかもしれませんね

SARSコロナウイルス感染症では呼吸器材料、糞便、尿、血液から病原ウイルスが分離されました。
そのため、感染経路は気道分泌物の飛沫、接触、糞口感染、医原性が考えられました。
ある症例では鼻腔粘液中のウイルス量は発症後10日目がピーク。発症後3週間目でも鼻腔分泌物、便、尿からウイルスが検出できたケースがありました.
WHOはCOVID2019の有症例からの感染、発症前駆時における感染を認めています.無症候(不顕性)者からの感染拡大は否定はしてませんが、確実な証拠が揃っていないと述べています.
2020.04.24 Friday

スポンサーサイト


13:09 | - | - | -

コメント

コメントする









▲top