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2008.10.02 Thursday

日本人がノーベル賞有力候補

JUGEMテーマ:ニュース


さらにさらにあきさみよー、クラゲの蛍光タンパク研究で日本人がノーベル賞!

 今年はどうなってるのか、またもや日本人がノーベル賞を獲得した.今年度、ノーベル財団は、オワンクラゲの蛍光タンパク分離同定とその応用研究で中心的役割を担った下村脩博士(日本人)を含む三名の研究者にノーベル化学賞を授与することになった.


  下村博士はオワンクラゲから紫外線を当てると青く光るタンパク質の研究過程で、GFPという紫外線から青色の波長の光を当てると緑色に光る蛍光タンパクを分離同定した.続いてGFPが光るメカニズムについても明らかにした.下村先生曰く、GFPを見つけたのは副産物的結果で偶然だったという.

 現在、GFPとその遺伝子は多くの研究分野、特に生命科学、基礎医学、生化学分野で一般的に利用され、多いに役立っている.GFPは光(紫外から青色領域)を当てるだけで光るので、GFP遺伝子と共に目的遺伝子を同一の細胞や個体に導入し共発現させることで、遺伝子を導入した細胞や個体を生きたまま光を当てて光り方を観察するだけで目的遺伝子の導入状態を知ることが出来る強力な研究ツールである.

 応用面から考えると、本来なら医学・生理学で受賞すべき研究内容であるが、分離同定、発光メカニズム解明の業績が重要視されて化学賞になったのか.

 現在、下村博士はマサチューセッツ州在住.GFP発見の研究は日本ではなく、米国で行われた.日本は科学研究に対するサポートを大きなプロジェクトや数多くの業績を上げている研究者に集中させる方向にシフトしているが、下村先生がされたような研究にも目を向ける必要があるだろう.



さらにあきさみよー、素粒子研究がノーベル賞!

 しかも、日本人二名とアメリカ国籍の日系人一名の三名!!おめでとうございます!

 三名のうち、南部陽一郎博士は東京生まれの福井育ちであるが、1942に東大をご卒業されてから1950に大阪市立大理学部教授就任、1952に渡米し1956にシカゴ大教授就任、1970にアメリカ合衆国に帰化されている.したがって、多くの日本マスメディアが日本人三名で独占と報道しているのは間違いで、正確には二名の日本人と一名の米国人が受賞したことになる.


あきさみよー、パピローマウイルスとエイズウイルスがノーベル賞だった!

 なんと蓋を開けてみれば、ドイツのツールハウゼン博士(子宮頸癌とヒトパピローマウイルスの関係を研究)とフランスのモンタニュエ、バレシヌーシ両博士(ヒト免疫不全ウイルスの発見)の三名が受賞することになった.

 ヒトパピローマウイルスが子宮頸癌の一因となっていることが明らかにされたことにより、ワクチンで子宮頸癌を予防できる可能性が示唆された.現在はワクチンが開発され、感染しやすい年齢以前にワクチンを接種しておくことで感染予防、そして癌発生を予防できるようになった.既に感染している人のために、細胞性免疫を強く誘導できるワクチンの開発が進められている.将来は発癌以前の感染者でもワクチンで発ガンを抑えることが出来るかもしれない.同ウイルスについては子宮頸癌のみならず他のがんの原因となっていることを示唆する研究報告がある.また、パピローマウイルス以外にヒト白血球向性ウイルスなども白血病(血液の癌)の原因になっているので、受賞はそれらの分野の研究の弾みになるだろう.

 ヒト免疫不全ウイルスがエイズの原因であることを発見したことが認められた.アメリカのギャロ博士が発見者であることを主張し、一時期はモンタニュエ博士が形勢不利であったが、科学の公正な観点からギャロ博士の研究結果がモンタニュエ博士が分与したウイルスに依るものであることが明白になった.それでも、この件はアメリカとフランスの二国間問題に発展したが、今回の受賞で決着がついたことになる.

阪大教授がノーベル生理学賞を受賞か?

 共同通信の記事によれば、米大手情報サービス会社が審良静男大阪大学教授をノーベル生理学賞の最有力候補に挙げた.審良教授は免疫学分野で世界トップクラスの研究者.自然免疫、特にトールライクリセプターの研究では有名.

 残念なことに、パピローマウイルスとヒト免疫不全ウイルスの研究が受賞してしまった.来年に期待しましょう
2019.09.06 Friday

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10:31 | - | - | -

コメント

来年は楽しみな年です。この他に創価の池田大作先生が平和賞を取れそうです。彼は在日韓国人ですが、日本からの2番目の平和賞といえるのか疑問ですが。
2009/03/15 10:43 PM by パピロー菌
>パピロー菌さん
池田大作氏がノーメル平和賞ですか!そりゃあすごい!
2009/04/21 12:15 PM by 管理人

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