元仮設ウイルス学研究室

ようこそ、シマナイチャーのホームページへ
2019.4をもちまして大学を退官いたしました
大学のサーバーにホームページを移設しました
一部専門的内容を含みますが、日常の一般的内容にシフトしています

<< July 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

<< 普天間が帰ってくるのは早くても2022年 | TOP | 就活開始を三年の三月に前倒し >>

2013.04.16 Tuesday

他県に学べ、琉球

沖縄に来てからもう30年余り、もうすっかりウチナンチュに馴染んだかといえば、まだまだの感在り.

当初、沖縄は今より可也貧乏な印象があった.

大阪では見ないボロボロのクルマが沢山走ってる.ほとんどが内地からの中古車だという.

道路も途上国の其れと同じでガタガタ.

偶に大阪に戻ると、道路からの振動が違う、ああ文明社会と感嘆した.

それでも、人々は生き生きとしていた.

住み着いて程なく、此処の人達が、日本で一番長生きだと知った.

何故か、それは既にいわれていたが、その後も科学的究明が進み大凡明らかになった.



他県に短命の地域があり、沖縄の年寄りの食生活を手本にしたところ改善されたと云う.

素人なりに理解した長寿の秘訣は(秘訣でもないけど)、食と行動のコンビネーションだろう.

あの頃、老婆はボロを身に纏い、腰に鎌を差し、裸足で道を歩いていた.

大阪から来た青年には異様な光景だ.

彼の老女は自分の畑を持ち、毎日畑仕事をして自分が食べる野菜を得るのだ.

履物は精々草履、畑に入るときは屋敷に入るがごとく履物を脱いで裸足で入る.

其のままの恰好で郵便局にも入るし、小さなスーパーマーケット(まちやーぐわー)にもはいる.

宍戸梅軒さながら鎌を腰に差しているので大阪なら強盗と見なされても仕方がない.

老人は自立していた.普段の事は全部自分でやる.

食事は自分で作った野菜、塩蔵した豚肉(すーちか)や魚介(カラスグワー)が動物性蛋白、まちやーぐわから買ってきた島豆腐は植物性蛋白.(沖縄の豆腐は水にさらさないから豆乳成分とにがり成分が殆ど残っている)

カラスグワーの上澄みも醤油代わりとなる.

米は珍重されていた.従って、雑穀を相当混ぜる.今で言うところの五穀米、十穀米だ.サツマイモもよく食べる.食物繊維タップリで腸内細菌叢も良好.

年寄り住まいだから暗くなったら寝て、明るくなったら起きて、畑までの道程を薄着で歩き、土を起こしたり草をむしったり、その日食べる野菜を穫る.

野菜は色々だ.日差しが強烈な夏は普通のは野菜は取れない.

夏は沖縄独特の野菜オンパレードだ.私が畑仕事で年寄りから習った沖縄の野菜(島野菜)は多種多様.一部を紹介すると、うんちぇー(空芯菜)、かんだばー(サツマイモの蔓)、ごーやー、しかく豆、しぶい(冬瓜)、しまなー(カラシナ)、ちしゃなばー(ちしゃ)、ニガナ(海岸に自生する苦い葉っぱ)、なーべらー(へちま)、ちんくわー(不定形のかぼちゃ)、ニンジン(黄色く長い)、はんだま(水前寺菜)、ふーちばー(よもぎ)、もうい(ウリのように太いキュウリ)、らっきょ、サツマイモ、ニンニクの葉、ニラ、未熟なパパヤ、いーちょーば(ウイキョウの葉、フェンネル)、長くない山芋、ちんぬく(親芋を食べる里芋)、たんむ;田芋(田圃で育つ里芋)、ささげ、小豆のようなささげ、とても長いささげ、小さなショウガ(しましょうが在来種?)、ねり(オクラ)、もろへいや、つるむらさき、せり、おおたにわたり、さくな(長命草)、うんすなばー(ふだんそう)、カブのような大根などだ.バナナやドラゴンフルーツも植えてる.買ってくるのはモヤシくらいか?

老人達は多くの野菜の蒔き時、定植時などを記憶し、旧の暦でそれに合わせた作業をこなす.

日の光をタップリ浴びた無農薬野菜、豚肉、鶏肉、魚、島豆腐、味付けは薄味、雑穀を入れたご飯、芋やカボチャ類を食し、身の回りの事は毎日自分でする、毎日運動する、毎日考える、毎日会話する、毎日笑う、毎日よく寝る.

たった此れだけの事だ.ジムに通う事もないし、栄養士が管理している訳でもない.

今はどうだろうか?

子供家族と同居で気を使い、畑もなく、友達もなく、家でテレビばっかり見ている.家事は子供夫婦がするので何もする事がない.食事は若者の好みで、高脂肪、高カロリー、野菜が少ない、味が濃い、柔らかい、ご飯は白米、雑穀や根菜も食べない.

おそらく、今八十九十の老人はかつての暮らしをしているが、六十七十の方達は暮らしぶりがシフトしている.ましてや四五十はもうダメだ.

運動しない、考えない、笑わない、会話しない、酷い食事、睡眠不足、飲酒、喫煙と悪い事ばかりで、かつての長寿国の名前はとっくに返上して、肥満国、成人病多発地帯、短命県の汚名を着せられている.

今、今暮らし向きを変えないと大変な事になる.

かつて、沖縄に長寿の秘訣を習って改善した地域に、今は習うべきだろう沖縄は.
2019.07.15 Monday

スポンサーサイト


08:58 | - | - | -

コメント

コメントする









この記事のトラックバックURL

http://dengue-4.jugem.jp/trackback/646

トラックバック

▲top