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2013.10.21 Monday

原発は是か非か

小泉元首相の「脱原発論」が止まらない.

原発は低コスト、クリーンを謳い文句にした「夢のエネルギージェネレーター」と政府が押し進めてきた.

民主党が政権をとってから、代替エネルギー、脱原発が言われ始めた.

そして、東日本大震災で東京電力の福島第一原子力発電所も地震と津波の影響で炉心溶融、放射性物質大量漏出という事故を起こした.

国民のみならず行政や政治家達も「夢」のイメージに大いなる疑問を抱くに至った.

発電会社は「何事も無ければ」大きな利益を生み出せる原子力にいまだしがみつこうとしている.

目先、廉価な電力を生み出せる発電方法を選択せざるを得ない政府.

しかし、一旦「福島第一」のような事態になれば終始がつかなくなり、事故処理には今後膨大なマネーと人力を必要とするのも事実だ.

原子力で発電するなら福島の経験から自然災害に対する絶対の耐性を担保する必要がある.

此処までは誰もが認めるところであろう.

それでも、我が家の前で起こらなかったあの事故を対岸の火事と思っている論客も少なくない.

そこで、元首相の小泉さんが言い出した「脱原発」である.

たとえ事故が起こらなくても、原発を稼働させるかぎり放射性廃棄物が副産物として未来永劫生まれる.

今発生する廃棄物だけではなく将来も発生するということを忘れてはいけない.

今の廃棄物の放射性レベルが一万年後に低レベルにまで落ちるから大丈夫だという論客も居るが、そのことを忘れている.

さらに、地下に埋めるといっても伊万年単位で完全に安全な地下等あり得ない.

埋めた廃棄物を監視しメインテナンスする必要がある.

地殻変動が起きて地下保管庫がつぶれたらいったいどうするのか(福島と同じこと).

放射性廃棄物は崩壊して安全な物質に変わるが、重金属は消えてなくならない.むしろ水銀やヒ素の方が危険だという論法.

単なる問題のすり替えである.一万年後に低レベルになると言うなら、排泄された重金属も一万年後には問題にならないくらい拡散希釈されるし、現在は「使わない」方針と排泄規制で環境汚染は減少傾向にある.

だが、原子力は放射性物質を「使わない」訳にはいかない.排泄規制も平常時は勿論厳しく規制されているが、福島のような事故が起こればじゃじゃ漏れだ.事故による被爆、環境汚染も見過ごすことのできないレベルで、研究機関のラジオアイソトープ使用施設に科せられている規制基準など赤子のようなもので、普段真面目に守ってきた研究者もそうだが、事故や違反で罰せられてきた者達は複雑な思いをしている.福島では比較使用の無い位違反が在り斬首に値するくらいの罪の蓄積がいまだにまかり通っているのである.

つまり原発は事故を起こすと、そこから漏出する放射性物質は法律で定められている規制値を全く守れなくなるばかりか、非常に長い間続くということである.

これは重金属の話とは比較のしようがない.

これは世界的な問題である.






2020.03.31 Tuesday

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